環デザイン舎
HOME | 中大規模木造建築支援レポート | 2023年度 | 会津231025

福島県会津 木造支援レポート

2023.10.25.第2回検討会 先進事例から学ぶ

会津若松地方森林組合事務所新築プロポーザル支援

 

 
第二回目の検討会は、「滋賀県林業会館建設に伴うプロポーザル関連情報の提供」と題し、高島市森林組合の清水さんにお話しいただきました。清水さんは、林業会館の建設に関わりプロポーザル要領などをつくり審査を行った経験者。今回会津で作成中のプロポーザル要領の改善点やプロポーザル実施について意見交換しました。
 

木造コストのコントロール

清水さんのお話からは、びわ湖材の利用、コスト抑える、スケジュールの短縮、維持管理面の4点を重視したこと。コストコントロールのために、4m材の活用や住宅用建材の活用なども教わりました。
 

会津の公募要領の改善点

 
清水さんに作成中の要領を見ていただき、改善案を伺いました。
・コンセプトは具体的な内容とした方が設計者が提案しやすく、評価もしやすくなること。
・提案内容項目と審査評価項目を一致させ、点数で評価し選定できるようにすること。
・提案内容だけではなく、設計者の人を見て選ぶことが重要ということ。
大きくはこの三点が重要な改善点であり、プロポーザル実施へ向けた留意点となりました。
 
今回の検討会には、審査委員となる森林組合の理事の方に参加いただいたことで、より審査へ向けた情報共有が深まりました。
 
審査委員は、通常学識経験者等の方が主になることもあります。今回は、自分たちの建物だから、使う人が評価するという考えで、理事の方が多く参加されています。理事の方が審査できるよう事前に情報共有する機会を支援できたことは、より良い審査につながりました。