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福島県会津 木造支援レポート

2023.10.03.第1回検討会 木造事例紹介と木材調達会議

会津若松地方森林組合事務所新築プロポーザル支援

 

昨年度より支援を行っている福島県会津エリア。会津流域林業活性化センターさんの支援を行っています。昨年度は、課題抽出整理と情報の取りまとめを行いました。
 
本年度は、企画案件の発掘と支援へ。会津若松地方森林組合さんが事務所を新築する計画があり、設計者選定プロポーザルを実施予定。令和5年度「地域における非住宅木造建築物整備推進事業」により設計者選定プロポーザル支援を行うことになりました。
 

木材調達会議で情報共有

第一回目の検討会は、「会津若松地方森林組合新事務所建設へ向けた 木材調達会議」と題し、会津管内の木材・製材組合の方々に参加いただきました。森林組合が計画中の建物の木材調達の可能性や設計者選定に関する留意点について意見交換。
 
普段、建物建設に関して森林組合と木材・製材組合が情報共有する機会がありません。今回の検討会という場で意見交換できたことが有効でした。情報共有を行うことで、木材調達の不安軽減やアイデアが広がり、設計者選定に関する内容の検討も深まりました。
 
今後も建物竣工へ向けて情報共有の場づくりを続けられることに期待です。
 

事前の木造化相談が大事

第一回の検討会までにも2回ほど事前打ち合わせを行っています。新事務所建設の委員会へ参加し木造化の情報やプロポーザルなどについての情報提供を行いました。その後、プロポーザル実施へ向けた具体的な課題や要望などの打合せを行うことで、新しい建物が木造化木質化できることの理解が深まり、そのための方法の検討、支援へと展開しています。
 
やはり木造化を推進するためには、建物建設の企画初期段階で、発注者の方へ木造化ができること。どのように進めるべきか。全国の事例などを伝え、木造化に関する疑問や不安に回答できることが有効ということが確認できました。