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愛知県 研修会講師レポート

2024.1.31 愛知県 木造化コスト 市町村職員向け研修会

研修会講師


 
愛知県主催の市町村職員向け木材利用の研修会へ講師として行ってきました。公共建築物のコストに関する話を依頼されたので「公共建築物の木造化コストの解決策を紹介~全国の事例から学ぶ~」と題して話をさせていただきました。
 
話しの内容は以下の6つについて。
1.木造と他構造のコスト比較
2.木造でスパンのとばし方
3.木造のつくり方&コストコントロール方法
4.木造化・木質化推進のための仕組みづくり
5.木造化・木質化推進に有用なツール・情報紹介
6.木造化・木質化の市町村県事例紹介
 
木造のコストが高くなる原因やコストをコントロールするために必要な地域の関係づくり、全国の事例や情報等を伝えました。
 
県内市町村の担当者の方が多数参加されていることに驚きと、今後の木造化へつながることに期待が高まります。
 

 
私の他に、滋賀県林業会館を設計された宮村さんも講師としてお話されました。滋賀県林業会館の設計から竣工までの取り組み事例からの学び。
 
デザインビルドだったので、プロポーザル段階から木材調達を調べ、設計終わった段階で製材準備ができていたというあたりがすごいなと。木造が分かっている方だからできることです。余計なコストをかけない設計が大事というコメントに共感でした。
 
愛知県では、あいち木材・木質化サポートセンターという相談窓口が設置されました。公共建築だけではなく民間の非住宅木造建築をつくりたいというときに相談できます。木造化促進には、企画段階からの相談窓口が必要。今後、このサポートセンターへの相談から木造化が実現できることを願っています。