環デザイン舎
HOME | 中大規模木造建築支援レポート | 2024年度 | 群馬2024

群馬県 木造支援レポート

2024年度 非住宅木造建築物推進WSコンサルと講師

 

第一回 非住宅木造建築に関する基礎知識の習得と県内状況の把握


 
2024年10月8日開催。
本年度から、群馬県での非住宅木造建築推進のためのWS支援コンサルとなりました。森林面積が広い県なので木造建築が多いイメージでしたが、しばらく防災面の強化などで木造建築の普及、木材活用の取り組みはこれからということでした。そのため、これから数年の間に県内での非住宅木造建築を推進できる体制づくりが求められました。
 
初回ということもあり、県内情報を知るということで、川上、川中、川下の関係者に県内の木材、木造情報を話題提供いただきました。また、県内の木造事例として川場BASEの調査報告もしました。
 
私の講義では、木造化の課題解決へ向けた組織化等の全国事例紹介を行いました。
 
参加者による県内の木造化の課題抽出を行ったところ、多数の意見をいただきました。この課題や改善案を整理し今後へつなげていきます。
 

第二回 他県市町村の事例紹介と非住宅木造建築実現へ向けた各事業者の役割の明確化・今後の取組みの整理


 
2024年11月19日開催。
前回のWS課題整理した情報を伝え、全員で情報共有しました。その課題に対する改善案の学びとして、私の方から、非住宅木造建築のつくり方としてコスト比較や全国の事例等の紹介を行いました。
 
参加者WSでは、前回の課題の中から改善すべき課題に対し優先順位をつけてもらいました。結果的には、発注、情報、設計に関する改善が最も必要ということが分かりました。
 

第三回 非住宅木造建築を県内で設計・提案するための学び・学習会


 
2024年12月6日開催。
木材加工技術センターの見学とヤング係数の学び。木造ZEB物件の見学を行いました。ヤング率の異なる板の上を歩くと、木のたわみ具合を体感できます。
 

 
見学後は、平方木材の上原さんから「中大規模木造建築の構造設計のポイント」を講義いただきました。プレカット会社や構造設計の方が普段の業務の中で感じる意匠設計者への留意点などを紹介。
 
県内のプロポーザル案件の紹介もあり、参加者からプロポーザル実施へ向けた課題改善案などの意見も集まりました。
参加者の方からの意見を伺うと、今回のWSへ継続参加いただいている方で、今後、木造相談対応体制がつくれそうなことが伺えました。
 

第四回 「木造相談窓口設置検討会」設置へ向けた事例紹介と意見交換

 

2024年1月17日開催。
今までのWSを通して、県内の課題が整理され、改善策も見えてきました。また、継続参加者が今後の木造推進のコアメンバーになりえることも感じられます。そこで、次年度以降に木造相談窓口の設置へ向けた可能性を検討しました。
 
私の方からは、全国の相談窓口等の情報提供を行いました。
 
参加者の皆さんからは、窓口設置へ向けた疑問や要望などの意見をいただきました。次年度へつながる情報を取りまとめることができました。
 
本年度の支援は通常3回のWS開催なのですが、1回追加し計4回開催しました。県内情報や参加者意見を集めていくと、非常に可能性があり、熱心なので、次年度へつなげるためにも1回追加となりました。おかげで非常に有効な情報をまとめることができました。参加者の方からは、各関係者が集い情報共有できることが良いので、今後も続けてほしいというリクエストをいただけてよかったです。
 
図らずしも、4回すべて私が講義を行うことになりました。おかげで、今までの木造支援のノウハウや全国の情報を網羅的にまとめることができました。今後も活用していきます。
 
次年度は、木造相談窓口設置と体制づくり等を行っていく予定です。